センニチコウは花もちの長さやドライフラワーなど加工品にしても色褪せることなく可憐な姿を保つことから、”1000日もの間、花を咲かせる”という意味の名がつけられました。そんな名の由来などから「不死」や「永遠」などを連想させる花言葉がつけられました。(諸説あり)
名前が「紅」とひとまとめになっていることからもわかるように、センニチコウには色別の花言葉は定義されていないようです。
ドライフラワーなどの加工を施しても色褪せないまま可憐な姿を保ってくれることから、様々なシーンの贈り物に適しており、そういった意味でいうと特別ネガティブな意味合いの花言葉を持つ色が存在しないことはとてもありがたいと言えます。
愛の告白やプロポーズなど、これからの気持ちを”永遠”と伝えるシーンから、結婚記念日や両親への贈り物など、長い間の感謝を伝えるシーンまで、幅広く愛される万能の花のひとつ。花言葉とは少し角度が変わりますが、欧米では、男性がこの花を胸ポケットに入れて愛する人に会いに行き、枯れなかったらその恋が実るといったロマンチックな恋占いの伝説も伝わっています。
花名 | センニチコウ,和名:千日紅、千日草、千日坊主、手毬草など |
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分類 | ヒユ科センニチコウ属 |
学名 | Gomphrena globosa |
英名 | globe amaranth, bachelor's button |
花色 | 赤、白、紫、ピンクなど |
原産地 | 熱帯アメリカ |
開花時期 | 夏から秋。5月〜11月 |
植え付け | 5月〜8月ころ(地域によって異なる) |
南米やアジアの暖かい地域が元の原産地。日本に渡来したのは江戸時代で、現在では100種ほどもの品種があり、観賞用として広く愛されている品種です。特に、野苺を彷彿とさせる真っ赤な品種の”ストロベリーフィールズ”が開発されてから爆発的に人気を高めたと言われており、ドライフラワーなどの加工品がアクセサリーや鑑賞用のディスプレイに多く使われます。
名前の由来にもなるほど、長い期間可憐な姿を見せてくれるセンニチコウ。ドライフラワーなどに加工した姿を見かける機会が多いのも、色もちが良いことなどに起因しています。そのため、古代中国ではかんざしなどのアクセサリーによく使われていたそうです。ピンクや赤、紫など、華やかに色づいている部分は、実はセンニチコウの花弁ではありません。「苞(ホウ)」といわれる部分にあたり、葉の部分が変形した箇所にあたります。これは花を保護する役割を持っており、苞の間に見られる小さな白い部分が花です。
12月23日、の誕生花とされている。
笑福亭鶴瓶(落語家)
宮部みゆき(作家)
山崎まさよし(ミュージシャン)など
乾燥させても色味が変わりづらく、可憐な姿を保つことで広く知られるセンニチコウ。最近ではドライフラワーを部屋に飾る方も多く、初心者でも簡単に取り扱うことができることからとても人気のある品種です。
生花を清潔に洗って葉を全て摘み、麻のひもなどで束ねたものを吊るす”ハンギング法”と呼ばれる方法や、苞だけを残して容器に入れたシリカゲルの中に埋めて水分を抜く”シリカゲル法”など、さまざまな方法で加工することができます。ハンギング法はドライにする過程も観賞用として楽しめますし、シリカゲル法で加工した苞はハーバリウムなどにも転用できます。