花全体のバランスを見たときに、花弁に対して茎部分が細く繊細なことから華奢という花言葉がつけられたといわれています。また、エキゾチックという花言葉も、花びらの特徴的な模様や花びらの形など、見た目の印象からつけられたものと考えられています。(諸説あり)
やや黄色がかった赤色が特徴的なアルストロメリアには、赤色が象徴する「愛」や「情熱」とは少し違った花言葉がつけられています。由来は諸説ありますが、燃えたぎるような情熱の赤というよりは、じんわりと温かみを感じられるような色合いであることから、瞬間的で直裁な表現ではなく末長く続く幸福というワードが選ばれたのかもしれません。
アルストロメリアの代表的なカラーであるピンク色は、他の色の花弁と比べてどこか控えめで奥ゆかしい印象を受けます。自らの利益を顧みずに他者を思いやる「献身」という言葉は、そういった色合いの印象からつけられたものといわれています。他の花と組み合わせたときにも、そっと寄り添うように全体を明るくする、可憐なその姿にぴったりな花言葉です。
白というカラーのイメージとも通ずる「凛々しさ」は、清純でありながらどこかに芯の強さを感じさせる言葉です。アルストロメリアの白色も、他の色とくらべて可憐さの中にも強さがあるような印象を受けるのではないでしょうか? その姿や花言葉から、花嫁のブーケにも多用される種類のひとつです。
一説によると、色を問わずすべてのアルストロメリアにも持続という花言葉がつけられているそうです。これは見た目や色味の印象からというわけではなく、アルストロメリアの花持ちの良さからつけられたと考えられていますが、いつまでも側においておきたくなる明るいイエローの花にぴったりの花言葉です。
花名 | アルストロメリア,和名:百合水仙、夢百合草 |
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分類 | ユリズイセン科ユリズイセン属(アルストロメリア属) |
学名 | Alstroemeria |
英名 | Lily of the Incas |
花色 | 赤、ピンク、白、黄、複色など |
原産地 | チリ |
開花時期 | 5月〜7月 |
植え付け | 3月〜5月(地域によって異なる) |
10〜14日程度
植物の分類体系によって属する科が異なり、それぞれヒガンバナ科(新エングラー体系)、ユリ科(クロンキスト体系)、ユリズイセン科(アルストロメリア科)(APG分類体系)に分類される。1753年、南米旅行中のカール・フォン・リンネが種を採取したのが原種といわれ、リンネは親友のクラース・アルストレーマーの名を由来として命名した。1926年(大正15年)に日本渡来。国内生産第一位は長野県で、愛知県、山形県が続く。
花もちが長く、鉢植えでも地植えでも育てられる。アルストロメリアの葉は、生育過程で反転して育つため、普段表面として見えているのは実は葉の裏側です。また、花の花弁は6枚あり、内側と外側で3枚ずつ形が違っています。外側の花弁は大きく、内側の花弁はひと回り小さめで、それぞれに特徴的な模様がついています。
8月1日、の誕生花とされている。
五代目尾上菊之助(歌舞伎俳優)
米倉涼子(女優)
若田光一(宇宙飛行士)など
検索ボックスに【アルストロメリア】【花言葉】と打ち込んでこのページに辿り着いた方の中には、サジェスト候補に【下品】というワードを見つけて不安になっている方も多いのではないでしょうか? 今回、色々と調べてみましたが、下品な花言葉やそういったイメージを持たせるような情報の正式な出典は見つかりませんでした。どうやら、数年前にテレビ番組で紹介された噂のようですが、誤情報ですのでご安心ください。